1.エリチカさん、ハイヒールが似合う
その高校で「ハイヒールが一番似合うのは?」という質問を生徒にしたら、
その座を獲得するのは言わずもがな
「絢瀬絵里さん」であった。
金髪、ブルーアイズのロシアンクォーター。
頭の賢さもさることながら、その容姿の端麗さは同性ですら目を奪われるほどである。
生徒会の長として彼女はその役割を堅実に果たし、学校が廃校の危機に晒されると今度は自身の身を削って、廃校を阻止しようと躍起になったのだ。
そんな絢瀬絵里、ことエリチカさんであったが
実際、彼女が履くことを強いられたハイヒールは彼女あまりにも高すぎて、
歩くたびに足首がクニクニしていた。
自身の役割を悟っていた彼女は足首のクニクニなど誰にも気付かれないように歩いていたのだけど。
彼女、本当はポンコツだったのだ。
ハイヒールなどそれまで履いたこともなく、自分の身体がそんな細い軸とつま先の2点だけで支えられているという現実に恐れおののいていた。
しかし、彼女がハイヒールを履くタイミングを計っていると
『生徒会長だからね。リアルも潤ってるんだろうなぁ~』
『やっぱ頭のいい人は違うよ! 期待してる!!』
『綺麗な人は羨ましいよ~! モデルとかしてみたら?』
知らない間に彼女の履いているハイヒールはどんどん高くなっていく。
それに気がついたときにはもう彼女には自分一人の力でハイヒールを脱ぐことはできなかった。
【ラブライブ!】user名:泥だらけのハイヒールを履いた元踊り子のための薬用石鹸
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