千早「おはよう春香」 

春香「ふわぁ…。おはよう千早ちゃん…」 

千早「相変わらずね。早寝早起きを心掛けて健康に気をつけなきゃだめよ?」 

春香「千早ちゃん…。今、何時か知ってる?」 

千早「3時ね。午前3時。あ、今3時1分になったわ」 

春香「そうだよ!!3時だよ!朝の3時!!健康的な生活をしてる人はまだ寝てるよ!!」 

千早「カルシウムが足りてないわね春香。はい、にぼし」ポリポリ 

春香「聞いてる?千早ちゃん」ポリポリ 

春香「だいだい今日のお誘いだって」 

春香「『春香。明日出かけるわよ』」 

春香「だけだったし…。しかも電話が来たのは昨日の夜11時30分…。誘うにしてももうちょっと早く連絡くれても…」 

千早「人間3時間も寝れば十分よ」 

春香「そういう問題じゃないよ千早ちゃん」 

春香「って、いうか今日は何で私呼ばれたの?」 

千早「よく聞いてくれたわ春香」 

千早「今日は私の忘れられない日……」 

春香(あ、もしかして優くんの…?) 

千早「『一番くじプレミアム アイドルマスターPART2』の発売日よ!!!!!!!!」ドン

春香「ちょっと」 

千早「何かしら?」 

春香「優くんの命日じゃないの?」 

千早「私がそう言ったのかしら?」フフン 

春香(なぜドヤ顔) 

春香「だ、だってこんな森の中…、明らかにお墓とかありそうな雰囲気だし…」 

千早「甘いわね春香。甘すぎて甘海春香じゃないかと錯覚した位よ」 

春香「」 

千早「これを見て頂戴!!」 

春香「なになに…。これ、地図?」 

千早「そうよ!私が半日かけてネットで探しだした魔法の地図よ!!」ドヤァ 

春香(地図で半日も!?機械が苦手な千早ちゃんが頑張ったんだろうなぁ…)ホロリ 

千早「この魔法の地図によると、この辺にあまりお客さんが来ない、穴場のAmimateがあるらしいのよ」

春香「こんな早くから開いてるの?」 

千早「ええ。それもAFOO!で調べたわ」 

千早「つまり、高槻さんのフィギュアを手に入れるには絶好の条件なのよ!!!」 

春香「あ、目的はやっぱりそれなんだね」 

千早「当然よ、高槻さんフィギュア以外は眼中にないわ」 

春香「言い切るね千早ちゃん」 

千早「目指すはS賞のSPフィギュアよ!!」キリッ 

春香「ちなみに、前回は私がS賞だったんだけど…。当たった?千早ちゃん」 

千早「当たらなかったわ」 

春香「そっかぁ。残念だね、何回やったの?」 

千早「…覚えてないわね」 

春香「…本当にやったの?千早ちゃん」 

千早「さ、行きましょう春香。高槻さんが呼んでいるわ」スタスタ 

春香「あ、ちょ!千早ちゃん!本当はやってないんじゃないの!?」スタスタ

───── 

千早「私の読み通りね」 

春香「本当にAmimateあった…」 

千早「流石AFOO!ね。手を清めたいんだけど、手水舎はないかしら?」 

春香「ここは神社じゃないよ千早ちゃん」 

千早「高槻さんは神も同然よ」 

春香「神格化しすぎだね」 

千早「高槻さん…高槻しゃん……高槻神……」ブツブツ 

春香「こじつけすぎるよ千早ちゃん」

ウィィィィィン 

ラッシャイマセー 


春香「あ、アレだね」 

千早「まだ誰にも手をつけられていないわね」ホクホク 

春香「種類がいっぱいあるね。どれくらいあるのかな?」 


千早「私が仕入れた情報によると 

S賞・高槻さんSPフィギュア1口 
A賞・高槻さんフィギュア2口 
E賞・オリジナルポスター5口 内、レースクイーン高槻さんポスター3口 
G賞・サイン入りグラス24口 内、水着高槻さんグラス2口 

ズバリ、この4種類よ!!!」 


春香「千早ちゃんの眼中には本当にやよいしか映ってないんだねぇ」 

千早「照れるじゃない、春香//」 

春香「褒めてるわけじゃないんだけど」 


春香「残りは 

B賞・雪歩フィギュア 2口 
C賞・真フィギュア 2口 
D賞・響ちゃんフィギュア 2口 
F賞・ミュージックディスクコレクション 8口 
H賞・きゅんキャラ 34口 

で、合計80口かぁ。1回800円。結構高いね」 


千早「春香は説明モブキャラに向いてるわね」 

春香「ひどくない?」

春香「それで、今日はいくら持ってきたの?3千円?4千円?」 

千早「」スッ 

春香(指3本…、3千円かぁ) 

千早「3万円よ」 

春香「さっ!?」 

千早「厳密には3万2千円よ」 

春香「40回分!?そこまでお金使う程!?」 

千早「今日のために私がどれだけ切り詰めた生活をしたと思っているの?」グゥー 

千早「来る日も来る日も…、もやしをエネルギー源としてアイドル活動を続けてきたのよ…!!」フラッ 

春香「ち、千早ちゃん!!もやしのエネルギーは微々たるものだよ!!」ガシッ 

千早「……私は…幸せだったわ…」 

春香「千早ちゃ─────ん!!!」ユサユサ 

千早「高槻さんともやし祭りができて………//」 

春香「あ、大丈夫そうだね」パッ 

千早「」ゴン 

千早「痛いじゃない春香」ヒリヒリ 

春香「妄想ばっかりする千早ちゃんなんか知らないもんっ」プンスコ 

千早「春香、機嫌を直して頂戴。水瀬さんのサイン入りグラスが当たったら真っ先にプレゼントするから」 

春香(伊織の扱いがひどいなぁ) 

千早「さ、改めて」 

春香「頑張って、千早ちゃん!!」 

千早「春香は引かないの?」 

春香「気が向いたらやろうかな。私は2千円しか持ってきてないから」 

千早「準備不足ね。昨日の夜何してたの?」 

春香「千早ちゃんのやよい愛を存分に聞かさせれてました」 

千早「さぁ、いくわよ!!」 

春香「」 

【残り80口 千早残金¥32,000】 


千早「まずは軽いジャブね」 

春香「3回引くんだね」 

千早「運が良ければここで引くファンも多いのよ」 

春香「へぇ」 

千早「いくわよ」 

千早「はっ!」シュッ 

千早「はっ!!」シュッ 

千早「はっ!!!!!!!!」シュッ 



ペリペリペリ………

春香「どうだった、千早ちゃん?」ワクワク 

千早「…」 



G賞・サイン入りグラス 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 



春香「あはは。まぁこんなものだよね」 

千早「おかしいわね。愛が足りなかったのかしら?」 

千早「あ、G賞は高槻さんでお願いします。そう、オレンジの髪の天使です」

【残り77口 千早残金¥29,600】 


春香「次で当たるといいね」 

千早「そうね。さっきよりも念じて引いてみるわ」 

千早「じゃあ3回でお願いします」 

千早「…はぁぁっ」シュッ 

千早「……ふぅっ」シュッ 

千早「………っ」シュッ 

春香「獲物を見つけた動物みたいな顔してたよ千早ちゃん」 

千早「高槻さんは獲物なんかじゃなくて運命共同体よ!!」プンスコ 



ペリペリペリ………




H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 



千早「むぅ」 

春香「あぁ」 

千早「おかしいわねぇ?」 

春香「千早ちゃん、愛だけじゃどうにもならないこともあるんだよ?」 

千早「それは間違いよ。少なくとも私が高槻さんを思う気持ちは誰にも負けないわ。仮に相手が水瀬さんや我那覇さんであっても私が1番ね。あの二人は前に高槻さんの家のもやし祭りに参加したみたいだけど、私だってあの時こっそり軒下に……」 

春香「わかった。わかったよ千早ちゃん。千早ちゃんがやよいのオンリーワンだよ」 

千早「流石私の親友ね。理解が早くて助かるわ」 

春香(顔が本気で怖いよ千早ちゃん)

【残り74口 千早残金¥27,200】 


春香「たまには気分変えてみたら?」 

千早「気分って?」 

春香「そうだねぇ、回数を変えるとか、あまり意識しないで引いてみるとか」 

千早「一理あるわね。なら掛け声を変えてみるわ」 

春香「そこ?」 

千早「あ、じゃあ2回でお願いします」 

千早「……まっこまっこ」シュッ 

千早「………りーん」シュッ 

千早「」プッ 

春香「……今のは?」 

千早「リスペクトよ」 

春香「最後笑ったよね」 

千早「尊敬の念を禁じ得なかったわ」 



ペリペリペリ……… 




C賞・菊地真 プレミアムフィギュア 
G賞・サイン入りグラス 

千早「」 

春香「」プッ 

千早「笑ったわね?」 

春香「リスペクトだよ千早ちゃん」 

千早「………まっこまっこりーん」ボソッ 

春香「」ブッフォ 

【残り72口 千早残金¥25,600】 


春香「リボン引っ張るなんてひどいよ」シクシク 

千早「リスペクトしたまでよ」 

春香「リスペクトという名の暴力だよ千早ちゃん」 

千早「そもそもこのリボンのいう事を聞いたのが間違いだったわ」 

春香「親友に向かってひどくない?」 

千早「私にとっての親友は高槻さんについて熱く語り合える人を指すのよ」 

春香「」 

千早「細々と引くのは性に合わないわね。今度は10回まとめて引くわ!!」 

春香「え!ちょっと早いんじゃ!?」 

千早「黙って万年リボン!!私の高槻さんへの愛はいつでもフルブーストよ!!!」 

春香(万年リボン……) 

千早「そして、一刻も早く72口からの脱出を!!!!!!!!!」 

春香「だからさっきのグラスは、千早ちゃん……自分のを選んだの?」 

千早「いくわよ!!」 

千早「神様!!!!」シュシュシュシュ 

千早「のの様!!!」シュシュシュ 

千早「お願い♪」シュシュシュ 

春香「なにそれ」 

千早「キラメキラリよ」 

春香「いや、分かるけど!それ掛け声なの!?」 

千早「高槻さんの愛が感じられれば、もはや何でもいいのよ」 

千早「ところで、今度高槻さんと私のデュオでキラメキラリを出すようプロデューサーに頼もうと思うんだけど」 

春香「理由は?」 

千早「1秒でも長く、密閉されたレコーディング現場で高槻さんと同じ空気を味わいたいからよ」 

千早「……許可却下どっちかしら?」クス 

春香「却下だね。その理由で実現させようとするところが千早ちゃんらしいよ」 

千早「やだ、春香褒めすぎよ」フフッ 

春香「千早ちゃんは明るくなったねぇ」 



ペリペリペリ……… 




B賞・萩原雪歩 プレミアムフィギュア 
C賞・菊地真 プレミアムフィギュア 
E賞・オリジナルポスター 
F賞・ミュージックディスクコレクション 
F賞・ミュージックディスクコレクション 
F賞・ミュージックディスクコレクション 
G賞・サイン入りグラス 
G賞・サイン入りグラス 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 



春香「また真……」 

千早「萩原さん……」 

千早「ここで我那覇さんだけが出ないところが不憫キャラとしての所以でもあるのね」 

千早「彼女の商品だけ残ると、『ぼっち』ってよく言われるけど何なのかしらねあれ」 

春香「響ちゃん泣いちゃうから程々にね」

千早「ミュージックCD…」 

春香「私達はもうもらってるもんね」 

千早「そうね、じゃあ3人映ってる方を3枚下さい」 

春香「どうするの、それ?」 

千早「プロデューサーにプレゼントするわ」 

春香「3枚?」 

千早「よく言うじゃない。保存用と観賞用と…、布教用?実用用だったかしら。まぁそんな感じで」 

春香「プロデューサーさんはオタクじゃないんじゃない?」 

千早「ならフィギュア集めに夢中になってる某アイドルにプレゼントすればいいのよ。今度事務所に直接送ってあげようかしら」フフッ 

春香「千早ちゃんは容赦ないなぁ」 

千早「あ、ポスターはレースクイーンの方を。グラスは高槻さん…そうです、オレンジ髪の女神です。あとピンクのおデコさんを下さい」 

春香「おデコさんって…」 

千早「リスペクトよ」 

春香「どこが?」 

千早「おデコ『さん』」 

千早「ぷっ…、くくく…!!」プルプル 

春香「千早ちゃんの笑いのツボがわからないなぁ」

【残り62口 千早残金¥17,600】 


千早「そろそろ春香も引いたら?」 

春香「えぇー。私もやるの?」 

千早「『私は千早ちゃんの運命共同体だよ!』って言ってたじゃない」 

春香「違う話が混じってるよ千早ちゃん!」 

春香「でも、私も少しは興味あるし…。じゃあ2回だけ」 

千早「無理しないで。私に気を遣わずにもっと引いてもいいのよ春香」 

春香「当選確率上げようとするのはだめだよ千早ちゃん」 

千早「ぷぅ」 

春香「ほっぺた膨らませてもだめだよ。大体私2千円しか持ってきてないんだから」 

千早「しょうがないわね。じゃあ私は5回引くわ」 

千早「くっ!」シュッシュッ 

春香「えいっ!」シュッ 

千早「くくくくくくく!!」シュッシュッ 

春香「とおっ!」シュッ 

千早「くっくー!」シュッ 

春香「今度は何?」 

千早「春から放送予定の新作アニメの台詞よ」 

春香「そういえば皆で収録したね」 

千早「あのセリフ量で仕事になるんだからボロい商売よね」フフッ 

春香「やよいが当たらないからって、荒まないでよ千早ちゃん」 



ペリペリペリ……… 




千早 
E賞・オリジナルポスター 
E賞・オリジナルポスター 
G賞・サイン入りグラス 
G賞・サイン入りグラス 
G賞・サイン入りグラス 


春香 
B賞・萩原雪歩 プレミアムフィギュア 
H賞・きゅんキャラ 



春香「やったぁ!雪歩のフィギュア!あとで雪歩にメールしようっと…」 

千早「春香?萩原さんで喜ぶのは構わないけど高槻さんに及ばないことは勿論わかっているわよね?高槻さんこそが天使で女神でナンバーワンなのよ。前にロリカルテット+我那覇さんで音楽祭に行ったとき、実は私もこっそり後をつけていたんだけど、家族で楽しむ高槻さんは本当に愛らしくて…」 

春香「オーケー。何を言いたいかは分からないけど熱意は十分使わったよ千早ちゃん」 

千早「流石私のベストフレンドね。大好きよ春香」 

春香「私も臨機応変な千早ちゃんが大好きだよ」 

千早「あ、ポスターは2つともレースクイーンで。グラスは…まぁ、なんでも、いいですけれど」 

千早「…いえ、やっぱりグレーのと、黄色と、青いのでお願いします」 

春香「チョイスの理由は?」 

千早「80以下」 

春香「あっ」 

千早「……」ジー 

千早「…チッ」 

春香「!?」 

【残り55口 千早残金¥13,600】 

千早「そろそろ高槻さんじゃないかしら?」チラ 

春香「期待の眼差しでこっちを見られても困るよ千早ちゃん」 

千早「じゃあ、15回お願いしまーす」 

春香「じゅうごっ!?」 

千早「どうしたの?」 

春香「ちちち千早ちゃん!?本気で3万円使うつもりでいるの!?」 

千早「そうよ。私が嘘をつくとでも?高槻さん(フィギュア)の前で?」 

春香「いや、そうは言わないけれど…」 

千早「私が食費を切り詰めてまで集めたこのお金で…!私は高槻さんを救わなくちゃいけないの!」 

春香「何から?」 


千早「何はともあれ!!」 

千早「全て萌える愛になれ!!!!!」 

千早「いざ行かん!!私のインフェルノォォォォォォォォォォォォゥゥ!!!!!!」シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ 

春香「千早ちゃ──────ん!!??」 



ペリペリペリ……… 




H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 
H賞・きゅんキャラ 


春香「うわ…」 

千早「」 

千早「」 

千早「」 

千早「……によ」 

千早「何よこれ!!こちとらギャグやってるんじゃないのよ!!??」ガァァ 

春香「ち、千早ちゃん…落ち着いて…!」 

千早「これが落ち着いてられる!!??全部きゅんキャラよ!?しかも今回は高槻さんがいないのよ!!??」 

千早「21/34も一人で手に入れちゃってどうするのよ…。シークレットだって余裕で当たるわよ……」シクシクシク 

春香「そ、それもくじの醍醐味だし…」 

春香「って、あ!待って!そこにあるのって、さっき千早ちゃんが引いたくじじゃない?」 

千早「……私が?」 

春香「今引いたきゅんキャラが…、……ほら!14個だよ!まだ1枚残ってるよ!!」 

千早「……ほんとう?」グス 

春香「春香さん嘘つかないよ!!さ、早く開けてみて。絶対に当たるよ!」ニコ 

千早「うん…」 

春香「」ドキドキ 

千早「」ドキドキ 



ペリペリペリ………






G賞・サイン入りグラス 



千早「」 

春香「え───っと……」 

千早「ふふっ」 

千早「ふふふっ♪」 

春香「千早ちゃん?」 

千早「あ、赤いグラス下さい」 

春香「私のグラス!千早ちゃん……//」 

千早「」パカッ 

千早「ていっ」ガン 

春香「」

千早「ふぅ……」ツヤツヤ 

春香「……千早ちゃん?」プルプル 

千早「何かしら、春香?」 

春香「今のは?」 

千早「膝パンよ」 

春香「どこが!?グラスを私の膝に打ち付けただけよ!!膝『パン』じゃないし!!まだ膝パンの方がマシだよ!!」 

千早「律子をリスペクトしてみたの」 

春香「リスペクトしたのは台詞だけだよ千早ちゃん!!行為そのものはとても容認できるものじゃないよ!?というかぶつけた所が痛い!!!」プルプル 

千早「私もアイドルとして成長したってことね。春香のおかげよ」フフッ 

春香「千早ちゃんがだんだん遠い存在になってる気がする」

【残り40口 千早残金¥1,600】 


春香「あーほらー、青タンできてるよー。もー」 

千早「よくよく考えたらあと2回分残ってるのよね。焦らなくても良かったわ、損しちゃった」テヘペロ 

春香「私のケガ、損で済まさせるの?」 

千早「いいじゃない。ワイドショー向きのネタになるわよ」 

春香「!! そうだよ!これ見つかったらまずいよ!!」 

千早「『765プロ所属アイドル天海春香、売名目的の深夜営業!?暴力を容認する765プロの実態に迫る!!』」 

千早「ぷっ…!くくく…!」 

春香「結構そこ笑うトコじゃないと思うんだけどね千早ちゃん」 

千早「だって…!くくく……」 

春香「だいたい765プロが潰れたらやよいはどうするの?」 

千早「春香、ここを出たらすぐに病院へ行きましょう。いいお医者様を知ってるの私」 

春香「あ、千早ちゃんの扱い方分かってきたかも」

千早「さて、最後の2回ね」 

千早「これがギャグじゃないならS賞…、妥協してもA賞を当ててハッピーエンドよね」 

春香(現実はそんなに甘くないと思うよ千早ちゃん) 

千早「もう無心で引くことにするわ。…店員さん!最後の2回、お願いします!」 

千早「はぁぁぁぁぁぁぁ!!高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん高槻さん……」シュッシュッ 

春香「煩悩だらけだね千早ちゃん」 

千早「はぁ……はぁ……」 


ペリペリペリ………

千早「!!!」 

















D賞・我那覇響 プレミアムフィギュア 
D賞・我那覇響 プレミアムフィギュア 




千早「我那覇さん………」ボーゼン 

春香「あちゃー。響ちゃん、そこで出るか…」 

春香「で、でも良かったね!ウチのアイドルのフィギュアがいっぱい当たったし!!」アセアセ 

千早「そ、そうね…//」 

春香「やよいは今度にしよう!?ね!?」 

千早「……たかつき…さ…ん……」ドシャッ 

春香「あ──!!響ちゃんフィギュアが!!」 

春香「あちゃぁ、ポニーテールが取れちゃった…。あ、もうひとつは手が取れてる……」 

春香(不憫だなぁ) 

千早「うっ…うぅぅ…」 

春香(こっちもかぁ) 

春香「ほら、千早ちゃん。もうお金ないし帰ろう?……あ、その前に私ちょっとだけ見ていっていい?」 

千早「うぅ……ひっぐ」コクン 

春香「じゃあ、入口で待っててね?すぐに行くから!」 

千早「えぐ……ひっぐ…」トボトボ

───── 

春香「おまたせー!!」テテテ 

千早「………ぐすん」 

春香(まだ泣いてる…) 

春香「もー。千早ちゃん!泣き止んで!!」 

千早「………うぅ」フルフル 

春香「ふーん、あっそう。じゃあコレ、どうしようかなー??」チラ 

千早「…?」 

千早「それは…」 

春香「じゃーん!高槻やよいSPフィギュア!!S賞当たっちゃった!!」 

千早「ど、どうして……!?」 

春香「えっへへー♪残ってたお金で買い物したら、800ポイントになってね、試しに引いてみたの!!」 

春香「いやぁ!逆境に強いのなんのって!流石主人公だよねぇ!!」 

春香「はい、じゃあこれは千早ちゃんに…」 

千早「は、はるか………!!」トテテテ 

春香「」ヒョイ 

千早「!?」 










春香「の、前に何か言う事はあるんじゃないかな?千早ちゃん」ニコッ 

千早「」 

千早「……はい、今日は突然のお誘いにも関わらず快く同行してくれたことに大変感謝致しております」 

春香「快いかどうかは別だけどね」 

千早「つきましては、ノリで損傷させてしまった膝につきましては私が責任を持って医療費を支払わせて頂きます」 

春香「そっかぁ。アレはノリだったのかぁ」 

千早「私の親友である春香には多大な迷惑を…」 

春香「あれ?千早ちゃんの親友の定義は『やよいについて熱く語れる人』じゃなかったっけ?」 

千早「ひどい!?誰がそんなことを言ったの!?」 

春香「私の記憶が正しければ千早ちゃんかなぁ」 

千早「どこの千早よ。今度私が締めておくから安心して、春香!」ニコ 

春香「あれれ?」 

春香「ところで千早ちゃん」 

千早「何かしら?S賞を引き当てる運を持つ大明神春香様」 

春香「ん?千早ちゃんの神はやよいじゃなかったっけ?」 

千早「ひどい!私は神よりも誰よりも親友である春香を選ぶわ!!」 

春香「あれれれれれれ??」 

春香「それはともかく、千早ちゃんがやよいフィギュアに向ける執念がいつも以上だと私は思うんだけど」 

春香「そこまでして手に入れないといけない理由って何?」 

千早「……ふふっ。よく気付いたわね春香」 

春香(流石に誰でもわかるよ) 

千早「……私はね、春香」 








千早「ただ……本当に、S賞を当てるだけ。それで良かったの」 

千早「このくじのシリーズが発売されて、ファンの人たちはどんな反応だったか知ってる?」 

春香「えーっと、プロデューサーさんから聞いたことあるよ。かなりの反響で売り上げにも申し分ない、って」 

千早「そうね、その通りよ。フィギュアの造りも満足のいくものだし、バリエーションの豊富さでファンの人たちを飽きさせることなく夢中にさせる」 

千早「でも、その一方で良からぬ現実を生み出しているのも事実」 

春香「良からぬ現実って?」 

千早「財力のあるファンによる……箱買いよ」 

春香「箱買い!?」 

千早「事前予約をした上での箱買いならまだわかるわ。私はあまり良くは思わないけど。くじの意味を成してないじゃない」 

千早「でも、お店の在庫を一括で購入する現場を目撃した人の身になってみて。私なら自分のことをワイドショーネタにされて声が出なくなる位にショックだと思うの」 

春香「それ、自虐ネタにまで持っていけるようになったんだね。本当に強くなったね千早ちゃん」 

千早「列に並んでて、自分の前の人が50回、60回も引いたらどう思う?」 

春香「あまり気持ち良いとは言えないね…」 

千早「でしょう?ただ、そのために汗水流して働いているファンもいるからあまり強くは言えないけれど…」 

千早「私は、少ないチャンスでも上位賞を手に入れられることを証明したかったの」 

春香「千早ちゃんも40回引いてるけどね」 

千早「そこに触れちゃダメよ春香」 

千早「とにかく、私は『賞品』に目が行くあまり、『くじ』本来の楽しさを忘れてしまったファンのみんなに思い出してほしかったのよ」 

千早「くじの楽しさと、大人だろうと子供だろうとアイドルだろうと一般の人であろうと……チャンスは平等にある、ってことをね」 

春香「千早ちゃん……!!」ジーン 

千早「そういうことよ。隠しててごめんね春香」 

春香「いいよ!!まさか千早ちゃんがそこまで考えてるとは私も思ってなくて…。自分が恥ずかしいよ…//」 

千早「ふふっ。そんなことないわ」 

春香「やよいのフィギュアも千早ちゃんと一緒ならきっと幸せだね」フフッ 

千早「そうね、私が最高のおもてなしをするわ」クス 

春香「どういうふうに?」 

千早「よくぞ聞いてくれたわ!!!これを見て頂戴!!」ビッ 

春香「これは?」 

千早「これはね、私がプライベートで使ってるTwitterアカウントなんだけど…。見て、この人の画像!!この高槻さんフィギュア………なんとスカートが取れるのよ!!」ドヤァ!!! 

千早「高槻さんの純白の…パ……パン……// は、恥ずかしくて言えないわ//」キャッ 

千早「それに、この笑顔!思わずむしゃぶりつきたくなるわよね!?」 

千早「私もTwitterでよく『やよぺろ』ってつぶやくけど…、これが現実にできるのよ!?」 

千早「た、高槻さんと『やよぺろ』…// …って、これは『やよぺろ』じゃないわ!『やよきす』!?『やよちゅー』!?キャ─────!?」フンスフンス 

千早「う…うっう──!うっう──────!!!(高音)」ピョンピョン 

千早「と、いうことよ!!さあ、春香!!早く高槻さんのフィギュアを…!!」ハァハァハァハァ 

千早「あら、どこに行くの?待ってー!春香!!はーるーかー!!」トテテテテ 





おわり