――朝 教室 

男「しまった……数学の教科書を忘れた……」 

幼「あらあら、大変ね?」 

男「……見せてもらえませんかね?」 

幼「なんで?」 

男「隣の席だし……いいだろ?」 

幼「タダで?」 

男「は?」 

幼「私にメリットなくない?」 

男「……」 

幼「カツサンド買って来て」 

男「えっ?」 

幼「お昼になったらカツサンド買って来て」 

男「アレはすぐに売り切れ……」 

幼「急げば大丈夫なんじゃない?」 

男「……」

ToHeart2 向坂環 ホワイトバニーVer.
2 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 20:59:00 ID: o5NvNFCSO

――昼休み 

男「か…買って来ました……」 

幼「ありがとう」 

男(スゲー疲れた……) 

幼「それじゃご飯食べましょ」パカッ 

男「えっ……弁当持ってきてんの?」 

幼「うん」 

男「じゃあ…何の為に……」 

幼「カツサンド食べてみたいって言ってなかった?」 

男「……まぁ……一度くらいは食べてみたいって言ったけど……」 

幼「私の為を思えば買えたでしょ?」 

男「そう…ですね……」 

幼「念願のカツサンドよ?よかったわね?」 

男「……」

3 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:00:28 ID: o5NvNFCSO

――帰り道 

幼「ジャンケンしない?」 

男「なぜ?」 

幼「カバンが重いの」 

男「はいはい」 

幼「いくよ?ジャン…ケン…ポイ」 

男「……」パー 

幼「……」グー 

男「よしっ、俺の勝ちだな」 

幼「チッ……」 

男「カバンを持て」 

幼「なんで?」 

男「俺が勝ったからだ」 

幼「勝負に勝っていい気持ちになった上に私にカバンを持たせるの?」 

男「えっ?」 

幼「むしろいい気分になったアンタが持つべきじゃない?それでこそ公平ってモンでしょ?」 

男「あ…はい……」 

幼「じゃあカバン持って」 

男「……分かった」 

幼「あーあ…負けちゃった、悔しいな♪」 

男(……納得できないが反論もできないな……)

4 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:01:50 ID: o5NvNFCSO

――夕方 男の部屋 

男「なぁ」 

幼「なに?」 

男「なんで俺の部屋にいるの?」 

幼「彼女が彼氏の部屋にいるのが迷惑なの?」 

男「いや…そうじゃなくて……」 

幼「なによ」 

男「お前も勉強した方が……」 

幼「学校以外で勉強が必要なほど馬鹿じゃないわ」 

男「……」 

幼「……甘いモノが食べたい」 

男「えっ?」 

幼「ちょっと買ってきて」 

男「……勉強してるんだが?」 

幼「囚人の穴掘りって知ってる?」 

男「知らん」 

幼「午前中に自分が掘った穴を午後に自分で埋める……そんな意味のない行為の事よ」 

男「それと俺が勉強する事と何の関係が……」 

幼「ハッキリ言わないと分からないかしら?」 

男「……行ってきます」

6 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:03:03 ID: o5NvNFCSO

―― 

男「ただいま」 

幼「お帰りなさいアナタ♪」 

男「何だソレは」 

幼「新妻っぽくしてみたの」 

男「なんで?」 

幼「喜ぶかと思って」 

男「………その気持ちはありがたいな……」 

幼「か…勘違いしないでよね!!別にアンタの為じゃないんだからね!!」 

男「……ツンデレか」 

幼「うん」 

男「……せっかく買ってきたんだから早く食べちゃえよ」 

幼「いただきまーす♪」

7 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:04:29 ID: o5NvNFCSO

幼「ケーキを買ってくるとは気が利くわね」 

男「コンビニのだけどな」 

幼「なかなか美味しいよ?」 

男「それはよかったな」 

幼「……アンタのは?」 

男「いや、別に食べたくないし」 

幼「……ほら」スッ 

男「なに?」 

幼「食べさせてあげる」 

男「……」 

幼「アーンして」 

男「……アー」 

幼「なんてね♪」パクッ 

男「だと思ったよ……もう少しで勉強終わるからちょっと待ってろ」クルッ 

幼「……」トントン 

男「ん?」 

幼「……」トントン 

男「なんだよ」クルッ 

幼「んっ……」チュッ 

男「んんっ!?」 

幼「……ぷはっ…口移しよ?」 

男「お…お前……」 

幼「甘くて美味しかったでしょ?」 

男「……うん……」 

幼「んじゃ、私は帰るね♪」

8 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:06:37 ID: o5NvNFCSO

――朝 教室 

幼「あっ……」 

男「どうした?」 

幼「英語の教科書忘れた」 

男「そりゃ大変だな?」 

幼「……」 

男「タダじゃ見せられない」 

幼「見せなくていいわ」 

男「は?」 

幼「寄越しなさい」 

男「……俺は?」 

幼「私が見せてあげる」 

男「お前…いくらなんでも……」 

幼「あのさぁ……教科書見せるくらいで見返りを要求する方がおかしくない?」 

男(えぇぇぇぇぇぇ……) 

幼「その顔はなんなの?」 

男「俺にカツサンド買いに行かせたじゃん」 

幼「カツサンドは誰が食べたの?」 

男「……俺です」 

幼「でしょ?」 

男「……」 

幼「分かったわ……後でパンツ見せてあげる」 

男「マジで!?」 

幼「ホントよ」

9 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:08:10 ID: o5NvNFCSO

――夕方 幼馴染の部屋 

男(久しぶりに来たけど……ずいぶん女っぽい部屋になったな……) 

幼「そんなにジロジロ見られたら恥ずかしいよ……」 

男「ご…ごめん……」 

幼「ウソよ、好きなだけ見なさい」 

男「……」 

幼「ところで今日は何しに来たの?」 

男「えっ?」 

幼「何をする為に私の部屋に来たの?」 

男「きょ…教科書…見せたから……」 

幼「えっ?……私のパンツ見る為に来たの?」 

男「……」 

幼「エロい……エロすぎるわ……」 

男「……エ…エロくない男子なんていねーよ!!」 

幼「うわぁ…逆ギレとか……」 

男「……」 

幼「そんなに見たいの?」 

男「……見たいです」 

幼「じゃあ土下座してお願いしてみて」 

男「パンツ見せてください!!」ガバッ 

幼「……潔いわね……少し待ってて」

10 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:09:53 ID: o5NvNFCSO

―― 

幼「お待たせ」 

男「お…おぅ」 

幼「はい」スッ 

男「えっ?」 

幼「私のパンツよ…ちゃんと洗濯してあるから安心して」 

男「……」 

幼「どうしたの?」 

男「いや……何でもない……」 

幼「まさか…今穿いてるパンツを見れると思ったの?」 

男「……」 

幼「エローい♪流石はエロ伯爵ね?」 

男「……」 

幼「……そんなにショックだったの?」 

男「……」 

幼「分かったわよ……」スルッ 

男「えっ……」 

幼「はい……脱ぎたてパンツよ」スッ 

男「おおお…お前……」 

幼「アンタがあまりにも哀れだからあげるわ」 

男「ありがとうございます!!」 

幼「ちょっと濡れてるかもしれないけれど、その辺はご愛嬌ね」 

男「……///」

11 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:12:21 ID: o5NvNFCSO

幼「アンタって本当に馬鹿よね?」 

男「はい?」 

幼「アンタがその気になれば私のパンツの中まで見れるのよ?」 

男「……そう言うのは結婚してからだ」 

幼「いつ結婚してくれるの?明日?明後日?」 

男(卒業して…就職して3年目くらいかな……) 

男「早くても4年後だ」 

幼「えぇ~っ、私は4年後まで処女なの?」 

男「……」 

幼「アンタも早いとこ童貞を捨てた方がいいんじゃない?」 

男「……ダメだ」 

幼「パンツでオナニーするのに?」 

男「ぐぅっ……」 

幼「まぁいいわ、その代わり幸せにしてよね?」 

男「頑張ります」

12 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:13:31 ID: o5NvNFCSO

――朝 教室 

幼「……」 

男「……なぁ」 

幼「んぁ?」 

男「お前具合悪いのか?」 

幼「ちょっと頭がボーッとするだけよ」 

男「風邪か?」 

幼「私がウィルスごときに負けるワケないでしょ……」 

男「……あんま無理すんなよ?」 

幼「んっ……」

13 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:15:13 ID: o5NvNFCSO

――翌日 教室 

男(……) 

男(アイツが休むとは……) 

男(……) 

――夕方 幼馴染の部屋 

幼「……」 

男「やっぱり風邪だったか」 

幼「アンタのせいよ」 

男「えっ?」 

幼「アンタが私をノーパンにするから風邪ひいたのよ」 

男「えぇっ!?」 

幼「……」 

男「……」 

幼「あ~、なんか熱っぽいわ……」 

男「測ったのか?」 

幼「おでこで測って」 

男「分かった」スッ 

幼「違う、おでこ同士をコツンとやって測って」 

男「……分かったよ」ピトッ 

幼「かかったな」ガシッ 

男「えっ?」 

幼「死ねぇ!!」ガツン 

男「ぐわっ!!」 

幼「痛いっ!!」 

男「お前…いきなり頭突きとか……」 

幼「うぅぅ…………ここは戦場だ、気を抜いたら死ぬぞ?」 

男「無理すんなって」 

幼「……なにが?」 

男「お前泣きそうじゃん…痛かったんだろ?」 

幼「……うるさいわよ」 

男「風邪の時くらい大人しくしろよ」 

幼「……はい」

14 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:16:29 ID: o5NvNFCSO

男「なんか食べたいものあるか?」 

幼「たっかいお肉が食べたい」 

男「もう一度聞くぞ?なんか食べたいものあるか?」 

幼「……桃……缶詰めの桃が食べたい」 

男「分かった、少し待ってろ」 

幼「桃缶あるの!?」 

男「そう言うと思ってここに来る前に買っといたんだ」 

幼「やっと私の下僕らしくなってきたわね?」 

男「はいはい、お皿に移してくるからちょっと待ってろ」 

幼「うん」

15 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:18:04 ID: o5NvNFCSO

―― 

男「お待たせ」 

幼「早く食べさせて」 

男「……ほら」スッ 

幼「……」 

男「口あけろよ」 

幼「違う」 

男「違う?…なにが?」 

幼「んっ」 

男「……」 

幼「んっ!!」 

男「……何やってんだ?」 

幼「女の子が目を閉じて『んっ』ってやったらやる事は一つでしょ!!」 

男「……」 

幼「……ケーキ…食べさせてあげたわよね?」 

男「……分かったよ」パクッ 

幼「んっ」 

男「……」チュッ 

幼「……美味しい」 

男「残りは自分で食べてくれ」 

幼「えぇ~っ」 

男「恥ずかしくて死にそうなんだ……」 

幼「仕方ない…今日はこの辺にしといてやるぜ」 

男「……ありがとうございます……」

16 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:19:20 ID: o5NvNFCSO

――1週間後 男の部屋 

幼「ダッサいわね?」 

男「……」 

幼「お見舞いにきて風邪をうつされるとかバカなの?」 

男「……誰のせいだと思ってんだ?」 

幼「ウィルス」 

男「そうじゃなくて……」 

幼「なに?私のせいだって言うの?」 

男「……」 

幼「分かったわよ、責任とればいいんでしょ」ガバッ 

男「ちょっ…何する気だ……」 

幼「すぐに終わるわ…天井のシミでも数えてなさい」 

男「や…やめろ……やめろぉぉぉぉぉ!!」

17 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:20:48 ID: o5NvNFCSO

―― 

幼「責任とって清拭してあげたわ、感謝しなさい」 

男「もうお婿にいけない……」 

幼「は?私以外の誰の婿になるつもりなの?」 

男「……」 

幼「だいたい体を拭かれたくらいで何が恥ずかしいの?」 

男「裸を見られた……」 

幼「乙女か」 

男「……」 

幼「でも…思ったより逞しいのね?」 

男「一応…男の子なんで」 

幼「それじゃ、次はお粥を食べさせてあげる」 

男「自分で食べる」 

幼「アンタの意思は聞いてないわ」 

男「またお前に風邪がうつるだろ?」 

幼「一度ひいたから大丈夫よ」 

男「いやいや……」 

幼「いくわよ?」パクッ 

男「おい…やめろ……」 

幼「……」ガシッ 

男「バカ…落ち着け……」 

幼「……」ブチュッ 

男「んん~!?」 

幼「……ふぅ……二口目いくわよ?」 

男(コイツは……本当に……)

18 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:22:53 ID: o5NvNFCSO

――1週間後 幼馴染の部屋 

幼「……」 

男「呆れて言葉が出ねーよ」 

幼「面目ござらん……」 

男「桃缶買ってきたから自分で食べろ」 

幼「イヤよ、食べさせて」 

男「ワガママ言うな」 

幼「ワガママ?何言ってるの?」 

男「えっ?」 

幼「アンタ病人の頼みも聞けないの?」 

男「……また俺に風邪が……」 

幼「そしたら私が看病してあげる」 

男「それじゃあ一生終わらないだろ?」 

幼「いいじゃない…一生一緒にいるんだから」 

男「……分かったよ」 

幼「宜しくお願いしま~す♪」 

男(本当に困った彼女だな……) 

男(まぁいいか……一生退屈はしないだろうし……) 

幼「どうしたの?」 

男「いや……これからも宜しく頼むよ」 

幼「うん、私にお任せよ♪」

19 :  ◆tZ.06F0pSY saga 2015年02月10日 (火) 21:23:30 ID: o5NvNFCSO

終わり


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