ポケモンのシロナ×ヒカリssです。 
一人称がおかしかったり辻褄が合わない場合は脳内補完お願いします。 
キャラが崩壊していたり何となく違っていたりするかもしれませんが、あしからず。

ヒカリ「ん……今何時……?」 

ヒカリ「うわ、もう10時じゃん……そろそろ起きなくちゃ……」 

ヒカリ「ほら、起きてください」 

ヒカリ「シロナさん」 

シロナ「んぅ……おはよう、ヒカ……リ……」スヤスヤ 

ヒカリ「また寝るのかよ……」ハァ 

ヒカリ(信じたくないけど、この人はシンオウリーグチャンピオン) 

ヒカリ(そして、私の恋人) 

ヒカリ「起きてください」グイグイ 

シロナ「あと五分だけ……」 

ヒカリ「まったく……」 

ヒカリ(付き合ってすぐに私の別荘で同棲を始め、四日後に三年記念日を迎える) 

ヒカリ(シロナさんはポケモンバトル中とは打って変わって、プライベートではいつもこんな感じだ) 

ヒカリ「今日は研究結果をレポートにまとめるとか言ってたじゃないですか。このまま寝たら夕方になっちゃいますよ」 

シロナ「そうだけど……眠いものは眠いのよ。そもそもヒカリが昨日激しくするから……」 

ヒカリ「私は明日に響くからやめようって言ったのに、シロナさんがもっとって言ってきたんじゃないですか」 

シロナ「もー、細かいことはいいのよ。ヒカリも一緒に寝よ?」グイッ 

ヒカリ「え、ちょ、わっ」ドサッ 

シロナ「おやすみなさい……」ギュッ 

ヒカリ「……知りませんからね」ギュッ 

ヒカリ(一糸纏わぬシロナさんの身体は白くて柔らかくて、とても心地が良かった私は、すぐに眠りについてしまった)

二時間後 
ヒカリ「……だから言ったのに」 

シロナ「今日中にまとめないと……」アセダラダラ 

ヒカリ「まぁ、頑張ってください。応援してます」 

シロナ「今日は部屋に缶詰ね……」 

ヒカリ「じゃ、私はフウロさんのとこに遊びに行ってくるんで」 

シロナ「……ねぇ、ヒカリ」 

ヒカリ「何ですか?」 

シロナ「キスしてくれたらすごーく頑張れると思うの」 

ヒカリ「何言ってるんですか」 

シロナ「ねー、お願い」 

ヒカリ「仕方ないですね……」 

シロナ「やったー!」 

ヒカリ「好きですよ、シロナさん」チュッ 

シロナ「ん……ありがとう、ヒカリ。すごくやる気が出たわ」フンス 

ヒカリ「はい、頑張ってください。じゃあ行って来ますね。夕食は作るので心配しないでください」 

シロナ「はーい、行ってらっしゃい」フリフリ 

ヒカリ(シロナさんは毎日忙しそうだ。昨日みたいにゆっくりできる日もあまり多くはない) 

ヒカリ(そんな忙しいシロナさんを支えるのは私の役目だし、全く苦だとは思わない。だけど、たまに思うことがある) 

ヒカリ(私はシロナさんの負担になっているんじゃないかって)

ピンポーン 
フウロ「お、ヒカリちゃん!いらっしゃい」ガチャ 

ヒカリ「こんにちは、フウロさん」 

フウロ「カミツレちゃんも来てるよ~」 

ヒカリ「それってむしろ私邪魔だったんじゃ……」 

フウロ「全然!むしろ大歓迎だよ!」 

ヒカリ(フウロさんとカミツレさんはいつもラブラブで、お互いのことを理解しあっている。私はそれがすごく羨ましい) 

フウロ「カミツレちゃーん?ヒカリちゃん来たよ!」 

カミツレ「来たわね、ヒカリ。こんにちは」 

ヒカリ「こんにちは、カミツレさん」

フウロの部屋 
フウロ「はい、お茶持ってきたよ」コトッ 

カミツレ「ありがとうさぎ」ププッ 

ヒカリ「あ、すみません」チラッ 

フウロ「どういたしまして。シロナさんは仕事?」シカト 

ヒカリ「そうです。なんか今日中にまとめないといけないレポートがあるみたいで」 

フウロ「大変だね~」 

カミツレ「忙しいわね……」 

ヒカリ「まぁ仕方ないですよ」 

フウロ「とか言いつつも、寂しそうな顔してるよ?」 

ヒカリ「……そんなことないです」 

カミツレ「遠慮しないで言ってもいいのよ?愚痴くらいならいくらでも聞くわ」 

ヒカリ「……」 

フウロ「言っちゃいなよ!」 

カミツレ「楽になるわよ?」

ヒカリ「……シロナさんが忙しいのはよくわかってるんです。二年間ずっと付き添ってきたし、誰よりも理解してるつもりです」 

ヒカリ「時間があるときはなるべく私と一緒にいてくれるし、私のことを愛してくれているのもよく分かってます。だから支えてあげたいと思ってるんです」 

ヒカリ「だけど、最近のシロナさんはすごく辛そうなんです。普段なんてチャンピオンとして挑戦者とバトル、終わったら深夜までずっと仕事、終わったら昼ごろまで死んだように寝てるし」 

ヒカリ「折角の休日もずっと私と一緒で、遊びに連れて行ってくれたり、ろくに休んでないんです。だから私はもしかしたらシロナさんの負担になっているんじゃないかって……」 

フウロ「そんな訳ないじゃん!」 

カミツレ「そうね、私もそう思うわ。シロナさんがヒカリを負担に思うなんて考えられないもの」 

フウロ「私達は思ったことはちゃんと言うようにしてるよ」 

カミツレ「ええ、付き合ったら歳なんて関係なく対等だもの。どちらかが我慢するなんておかしいわ」 

ヒカリ「そう、ですよね」 

フウロ「そうだ!もうすぐ三年記念日でしょ?その日はシロナさんもお休みだろうし、じっくり話し合ってみたらどうかな?」 

フウロ(ヒカリちゃんにデレッデレのシロナさんがさっきの話聞いたら卒倒しそうだけど) 

ヒカリ「……!私、頑張ってみます」 

カミツレ「その意気よ。またなにかあればいつでも相談してね」 

フウロ「私達で良かったら話聞くから!」 

ヒカリ「ありがとうございます」 

ヒカリ(そのあとは色々な話をして、楽しい一時を過ごした) 

ヒカリ「今日はありがとうございました」ペッコリン 

フウロ「どういたしまして、頑張ってね!」 

カミツレ「応援しているわ」 

ヒカリ「ありがとうございます。じゃあ、失礼します」 

フウロ「ばいばーい」フリフリ 

カミツレ「さようなら」フリフリ

ヒカリの別荘 
ヒカリ「ただいま帰りましたー」ガチャ 

シーン 

ヒカリ(まだ終わってないのかな……) 

ヒカリ「シロナさん?レポートどうですか?」ガチャ 

シロナ「あ、ヒカリ。おかえりなさい。もうすぐ終わるわ」 

ヒカリ「ただいまです。それじゃあ今から夕飯作りますね、こっち持って行きましょうか?」 

シロナ「ううん、一段落したから一緒に食べるわ」 

ヒカリ「わかりました。シロナさん、一言いいですか?」 

シロナ「どうかした?」 

ヒカリ「部屋、汚すぎです」ゴッチャゴチャ 

シロナ「ご、ごめんなさい。片付けが苦手だから……」オロオロ 

ヒカリ「まぁ忙しいみたいですし、大目に見てあげます」 

シロナ「ありがとう」ホッ 

ヒカリ「じゃ、ご飯作ってきます。できたら呼びに来ますから」 

シロナ「ええ、わかったわ」 

ヒカリ(シロナさん、疲れきった顔してたな……) 

40分後 
ヒカリ「ご飯できましたよ」 

シロナ「」zzZ 

ヒカリ「寝てるし」 

ヒカリ「あ、レポート終わってる……」 

ヒカリ「お疲れ様です、シロナさん」フトンカケ 

ヒカリ「……食べよ」

シロナ「ん……これ、ヒカリがかけてくれたのかしら」 

シロナ「ヒカリ……!!そうだ、夕飯!」 


リビング 
シロナ「『温めて食べてください。ヒカリ』か……」 

シロナ「当たり前よね、こんな時間だし」 

シロナ「? まだご飯が少し温かい……」 

シロナ「きっと、寝る寸前に温めておいてくれたのね」 

シロナ「ごめんなさい、ヒカリ」

寝室 
ヒカリ「」zzZ 

シロナ(ヒカリ……)ナデナデ 

シロナ「頬が濡れてる……」 

シロナ「……本当に最悪ね、あたし」

翌日 
ヒカリ「ん……あ、シロナさんちゃんと寝てる……良かった」 

ヒカリ「朝ご飯作らないと……」 

ヒカリ(シロナさん、今日は講演会だっけ) 

ヒカリ「暇になっちゃうなぁ……昨日の今日でフウロさんのとこに行くのは申し訳ないし……」 

ヒカリ(久々に短パン小僧でも狩るか……)ニヤリ 


ヒカリ(その日はシロナさんとまともに話すこともなく、私が帰ってきた時にはすっかり夜だった) 

ヒカリ(シロナさん遅いなぁ……) 

ヒカリ(もう寝ちゃお) 

シロナ「たらいまぁー!!」バタン 

ヒカリ(あ、帰ってきた。でもなんか様子がおかしい?) 

ヒカリ「おかえりなさい」タタッ 

シロナ「ヒカリぃ、たらいまぁ」ニヘラ 

ヒカリ「おかえりなさ……って酒臭っ」 

シロナ「そんらことないよぉ」ニコニコ 

ヒカリ「呂律回ってないし……もー、どこでこんなに飲んできたんですか」 

シロナ「そんらことろうでもいいれしょー!ヒカリ、すきよー」チュッ 

ヒカリ「あーもう分かりました、分かりましたから!もう寝ましょう、ね」 

シロナ「やらぁ!ヒカリとするのぉ!」ドサッ 

ヒカリ「ちょ、ここ玄関ですよ!」 

シロナ「ヒカリぃ……」スルッ 

ヒカリ「あ、こら!服脱がせようとするのやめてください!」グイッ 

シロナ「んん……ヒカリ、す、き……」 

シロナ「」zzZ 

ヒカリ「ね、寝てる……なんなのよもう」ハァ 

ヒカリ「とりあえず寝室に連れて行かないと……」ズルズル 

寝室 
ヒカリ「……ベッドに寝かせて、と」トサッ 

ヒカリ「私も寝よ……」

翌朝 
prrrr 
ヒカリ「電話……?誰よこんな朝早くに」 

ヒカリ(シロナさん起こさないように移動して……) 

ヒカリ「もしもし」ピッ 

フウロ『ヒカリちゃん、おはよう……』 

ヒカリ「フウロさん!どうしたんですか?」 

フウロ『昨日シロナさん、無事に帰ってこられた……?』 

ヒカリ「はい、すごく酔っ払ってましたけど……」 

フウロ『ごめん、私達止められなくて……』 

ヒカリ「え?」 

フウロ『昨日の夜、シロナさんが突然来てさ、ヒカリちゃんが待ってるから早く帰った方がいいって言ったら泣き出しちゃって、何があったか全然話そうとしないからお酒の力を少し借りようと思ったんだ』 

フウロ『そしたらシロナさん、止まらなくて……私とカミツレちゃんもたくさん飲まされて、このままじゃやばいってタクシーだけ手配したの……』 

フウロ『で、シロナさんを見送ったあと二人して今さっきまでダウンしてたってわけ……もう二日酔いだよ、気持ち悪い……』

ヒカリ(あ、だから少し元気がないのか……) 

ヒカリ「それでシロナさん、何て言ってたんですか?」 

フウロ『もうずーっとヒカリちゃんの話だよ。ニコニコしながらノロケ話始めたと思ったら、お酒が進むに連れてわんわん泣きながら『ヒカリに申し訳ない』とか『このままじゃヒカリに捨てられちゃう』とか。そればっかり』 

ヒカリ「……本当ですかそれ」 

フウロ『嘘なんてつかないよー……ヒカリちゃん、やっぱりシロナさんがヒカリちゃんのこと負担に思ってるっていうのは考え過ぎだよ。昨日永遠とヒカリちゃんについて聞かされたもん……間違いないって』

ヒカリ(シロナさんがそんな風に思ってただなんて……) 

フウロ『記念日、明日でしょ?』 

ヒカリ「そうです」 

フウロ『ちゃんと話し合ったほうがいいよ、そっちの方が絶対いいし、ヒカリちゃんだってシロナさんから直接聞きたいでしょ?』 

ヒカリ「……はい」 

フウロ『私達、応援してるからさ。というか上手くいかないわけないし……』 

ヒカリ「明日、話してみます」 

フウロ『うん、自分の素直な気持ち、シロナさんに言ってあげて?』 

ヒカリ「はい、わざわざ電話していただいてありがとうございました」 

フウロ『いやいや、謝らなきゃいけないのはむしろこっちだしさ』 

ヒカリ「いえ、シロナさんに付き合ってくれて感謝してます」 

フウロ『ヒカリちゃんの役に立てて嬉しいよ、あ、カミツレちゃんおはよう』 

ヒカリ「じゃあ、失礼しますね」 

フウロ『うん、健闘を祈ってるよ~』プツッ

ヒカリ(シロナさん……)チラッ 

シロナ「んぅ……」 

シロナ「ん……?」パチッ 

ヒカリ「あ、起きた」 

シロナ「ヒカリ、おはよう……あ、頭痛い……」 

ヒカリ「昨日あんなに飲むからですよ」ヤレヤレ 

シロナ「昨日……あたし……あ、フウロちゃんとカミツレちゃんは!?」 

ヒカリ「さっき、フウロさんから電話ありましたよ」 

ヒカリ(内容については黙っておこう) 

シロナ「そっ、か……謝らないと……」 

ヒカリ「気にしてないとは言ってましたけど……」 

シロナ「そう、それなら良かった……う、少し調子悪いかも」 

ヒカリ「今日は休みでしたっけ?」 

シロナ「うん、今日は休み。明日も……ね?三年記念日だもん」 

ヒカリ「そうですね、でも今日はゆっくり休んでください」 

シロナ「でも、折角の休みなのよ?どこか……」 

ヒカリ「二日酔いの人は大人しく寝ていてくださいね」 

シロナ「はい……」ショボーン 

ヒカリ「家のことは全部やっておきますから」 

シロナ「ありがとう……」 

ヒカリ「いえいえ。じゃ、おやすみなさい」 

シロナ「ヒカリ」 

ヒカリ「?」 

シロナ「おやすみ」チュッ 

ヒカリ「っ……おやすみなさい」// 

ヒカリ(明日、自分の気持ちをちゃんとシロナさんに話すんだ……) 

ヒカリ(三年も付き合ってるのにそんなことも言えなかったなんて、って笑われてもいい) 

ヒカリ(私は、シロナさんが好きだから) 

翌日 
ヒカリ「おはようございます、シロナさん」 

シロナ「おはよう、ヒカリ。三年記念日おめでとう。こんなあたしについてきてくれたこと感謝しているわ」 

ヒカリ「こちらこそありがとうございます」 

シロナ「ヒカリ、愛してる」ギュッ 

ヒカリ「私も愛してますよ」ギュッ 

ヒカリ「……それで、あの、少し話があるんです」 

シロナ「どうしたの?」 

ヒカリ「実はーー」 

ヒカリ(私は、今まで思っていたこと、胸に溜めていたことをすべて話した。自分がシロナさんの負担になってしまっているんじゃないかということ、シロナさんが疲れているのを見るのは辛いと言うこと、一緒にいられる時間が短くて寂しいということ。言葉を一つ一つ慎重に選びながら、長い時間をかけて話した) 

シロナ「ヒカリ」 

ヒカリ「はい」 

シロナ「ごめんなさい」 

ヒカリ「謝らないでください……っ」 

シロナ「ごめんなさい……っヒカリにそんな辛い思いをさせて……」 

ヒカリ「シロナさんは悪くないんです。私が勝手に溜め込んでいただけですから」 

シロナ「そう思わせている時点であたしの責任よ。だけどね、これだけは覚えていて欲しいの。あたしはヒカリのこと、負担だなんて思ってない。むしろヒカリがいるから毎日頑張れるのよ」 

ヒカリ「シロナさん……」 

シロナ「ヒカリがここであたしを支えてくれるから、今のあたしがある。あたしの世界はヒカリ、あなたが中心と言っても過言ではないわ」 

シロナ「だから、休みの日だってずっと一緒にいたいの。愛する人が側にいるのに寝るなんて勿体無いじゃない?あたしはヒカリとたくさんの思い出をつくりたいのよ」 

ヒカリ「シロナさん……シロナさん……っ!私……シロナさんは疲れて帰ってきても私を蔑ろにはしないから……っそれで余計疲れてるんじゃないかって……」ギュッ 

シロナ「帰ってきてヒカリの顔を見たら、疲れなんて吹き飛んじゃうわ」ナデナデ 

ヒカリ「それなのに私どうしても寂しいとか思っちゃって……シロナさんに冷たくしちゃったりとか……!」グスッ 

シロナ「そうよね、寂しいに決まってるわよね。ごめんなさいヒカリ。寂しい思いをさせてしまって」 

ヒカリ「違うんです……私、シロナさんが頑張ってるのずっと見てたのに……そんな風に思っちゃう自分が嫌で……っ!言ったらシロナさんを困らせちゃうから……」 

シロナ「困るわけないじゃない、ヒカリに必要とされる、ヒカリがもっとあたしと一緒にいたいって言ってくれる、嬉しくないはずがないわ」 

ヒカリ「シロナさん……好きです……」 

シロナ「あたしも好きよ、ヒカリちゃん」 

ヒカリ「大好きです……!」 

シロナ「あたしは愛しているわ」 

ヒカリ「私も愛してます……っ」 

シロナ「ヒカリ、もっとあたしにわがまま言って?ヒカリの彼女だもの、嫌がったり困ったりすることなんてないわ」 

ヒカリ「はい……はい……っ」 

ヒカリ(それからしばらく、私達は抱き合って泣いた。シロナさんは暖かくて、優しかった)

シロナ「ヒカリ、これ、貰ってくれる?」 

ヒカリ「え?」 

ヒカリ(落ち着いた私にシロナさんが差し出したのは、四角い黒い箱) 

シロナ「ヒカリに一番似合いそうなのを選んだつもりなんだけど……ヒカリは全部似合うから迷っちゃったわ」パカッ 

ヒカリ「わぁ……!」 

ヒカリ(中に入っていたのは、中央にダイヤモンドが施された、とても綺麗な指輪) 

シロナ「ヒカリにプレゼント」 

ヒカリ「い、いいんですか?こんな……高そうな……」 

シロナ「いいも何も、ヒカリへのプレゼントだもの。貰ってくれなきゃ困るわ」 

ヒカリ(シロナさんはそう言って、私の左手の薬指に指輪をはめた) 

ヒカリ「綺麗……!」 

シロナ「とっても似合ってるわ」 

ヒカリ「ごめんなさい、私だけこんな素敵な物……」 

シロナ「ううん、あたしはもっと素敵な物を貰ったから」 

ヒカリ「?」 

シロナ「ヒカリの本当の気持ち。物には変えられない、あたしにとって何より素敵な物よ」ニコッ 

ヒカリ「シロナさん……」ギュッ 

シロナ「あら、甘えん坊ね」ナデナデ 

ヒカリ「ありがとうございます……!」 

シロナ「こちらこそ、ちゃんと言ってくれてありがとう」 

ヒカリ「シロナさんも何かあるなら言ってほしいです」 

シロナ「んー、じゃあ一つ質問してもいいかしら」 

ヒカリ「何ですか?」 

シロナ「これからも、あたしの恋人でいてくれる?」 

ヒカリ「もちろんです。嫌って言われても離してあげませんから」 

シロナ「ふふ、そう言ってもらえて嬉しいわ。その言葉が聞けただけであたしは満足よ」 

ヒカリ「……じゃあシロナさん」ウワメヅカイ 

シロナ「な、なぁに?」ドキドキ 

ヒカリ「カミツレさんとフウロさんに謝りに行きましょう」 

シロナ「」

ヒカリ「ほら、行きますよ」 

シロナ「で、でもヒカリ?折角の記念日なのよ?その、いいんじゃないかしら、そういうことしても」 

ヒカリ「そういうこと?」 

シロナ「ぁう……」 

ヒカリ「そういうこと、ってなんですか?」ニヤニヤ 

シロナ「えっと、あの……もー!さっきまでのしおらしいヒカリはどこに行ったの!?」 

ヒカリ「シロナさんが変なこと言うからです。さ、謝りに行きますよ」 

シロナ「ヒカリぃ……」ウルウル 

ヒカリ「泣いたってダメです。あ、でもちゃんと謝ったらそのときは……ね?」ササヤキ 

シロナ「っ!ヒカリ!!」パァッ 

ヒカリ「さ、行きますよ」 

シロナ「うん!!」ニコニコ 

ヒカシロ「ほんっとうにすみませんでした!」 

フウロ「あはは、気にしないでいいよ……」 

カミツレ「ええ、全然平気よ……」 

ヒカリ(二人とも顔が青い……) 

シロナ「ほんっとうにごめんなさい、二人共。あたしお酒が入ると我を忘れてしまうみたいで……」 

ヒカリ「私の監視不足でした……」 

フウロ「ま、二人の距離が縮まった代償って考えれば安いし」 

カミツレ「ええ、二人共とても幸せそうな顔をしているわ」 

シロナ「これからはもっと休みを取れるようにするわ。ヒカリに寂しい思いをさせないようにね」 

ヒカリ「あと、ちゃんと寝てくださいね」 

シロナ「わかったわ」コクン 

フウロ「何はともあれ、解決したんだね。良かったー」 

ヒカリ「はい。これからもニブチンで片付けができないシロナさんと二人で歩んでいきたいと思います」 

シロナ「うう……ヒカリ、酷いわ」シクシク 

カミツレ「間違ったことは言っていないと思うけど……」 

シロナ「うう……っ」 

フウロ「というか、そろそろ帰ったら?記念日なんだから二人でゆっくりしなよ」 

カミツレ「そうね、それがいいと思うわ」 

フウロ「お幸せに、ヒカリちゃん、シロナさん」 

シロナ「そちらもね」 

ヒカリ「では失礼します」ペッコリン 

フウロ「またね~」 

カミツレ「今度は四人でゆっくり話しましょう」フリフリ 

寝室 
シロナ「……さて、ちゃんと謝ったわね」 

ヒカリ「そうですね」 

シロナ(いつもやられてばっかりだもの……たまにはあたしが上に……) 

シロナ「ふふ、ヒカリ、おいで?」 

ヒカリ「……」 

シロナ「ヒ、ヒカリ?」 

ヒカリ「どうなっても知りませんよ」ドサッ 

シロナ(あれっ?) 

ヒカリ「シロナさん、かわいい」チュッ 

シロナ「ん……っ」 

ヒカリ「今夜は寝かせませんよ」ニヤリ 

シロナ(結局下じゃないのおおおおおおおおおお!!!!!!) 

終わり 


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